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地域プロデューサーの声「商社の現地駐在員に似ている」

投稿日:2016年4月1日

“地域プロデューサーの仕事は商社の現地駐在員に似ている”

宮内康行(東北地方某地域の地域プロデューサー、60歳)

Q:現在北海道の町おこしに関わっていますが、どのような状況でしょうか。

宮内: 北海道の真ん中にある町(上士幌町)に住み込んで、まちづくりに取り組んでいます。ここに住民票を移しました。上士幌町では、町長以下地元の方々が真剣にまちづくりに取り組んでらっしゃいます。子育て支援やふるさと納税への取り組み等先端的なこともいろいろ着手されていますが、民間の声や力がもっともっと反映されたら更によくなると考えています。まちづくりという困難な事業への取り組みには、自治体主導ではなく、民間企業の柔軟さや活力を積極的に取り入れる必要があるでしょう。このため、「まちづくり株式会社(仮称)」を設立してここに町の総力を結集して進めてゆく予定です。

北海道は本州とはまるで違います。全てにおいてスケールが大きく、道はどこまでもまっすぐに続き、広大な農地がどこまでも広がっています。住んでいる人も、他から移ってきた人に優しく、ここに住んでいると「生きている!」そう実感します。異国といった方がすんなり腹落ちします。このような新天地で「まちづくりを手がける」というのは、本当にやりがいと手ごたえを感じます。町長さんや町で志をもっているいろいろな人と、「こういう企画をやろう」「こういう仕事を仕掛けよう」「こういう仲間を見つけよう」とわいわいがやがややっていると、興奮冷めやらず、いくら時間があっても足りないくらいです。仕事って本当に楽しいなあと思いながら、楽しく暮らしています。

Q:地域プロデューサーには、どういう動き方が必要でしょうか。

宮内: 地域プロデューサーの仕事は、私が長年務めた商社の現地駐在員に似ています。行ったとたんにすべてを任され、すべてをやらないといけない。

心がけているのは、人の話をよく聞くことです。声をかけられたら、よほどの状況でない限りは立ち止まって話を聞きます。かつて私は話をカブせると周囲から怒られたものですが、ここでは先方に言い切っていただくまで待つよう、意識して気を付けています。とにかく関係する方々の意向を理解することが先決ですから。まだ日が浅いのですが、地域の方々には、新しいことをやってくれそうだと期待していただいている感触があります。いわゆる大会社を定年で退職してきたわけですが、今は、安定はないけど不安はないという心境です。私は仕事が大好きです。健康に生きるには働くことが大切です。

宮内康行

2016年2月(株)コミュニティネット入社。商社マンとして世界中でビジネスを立ち上げ、日本ではテレビ放送関連ビジネスに関わってきた。前職は、こども・アニメのテレビ・チャネルを提供する株式会社キッズステーションの社長(2012年4月~)。2008年1月~2011年1月にはインド三井物産取締役としてニューデリーに駐在。「事務所の大家の一方的な賃貸料値上げに抵抗したら大家が激昂して電源を全面カットされました。でも、日本人とインド人の従業員が一体となって抵抗し、想像を絶する環境下で仕事を続けながら大家側を告訴し、当方に有利な形の調停を勝ち取ったのは印象深い思い出です」(宮内)。その前は。テレビショッピング・通販の株式会社 QVC ジャパンの副社長として活躍した。

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