UR都市再生機構が高島平団地に「空室利用型のサービス付き高齢者向け住宅」をつくることを公表され、公募が行われることが決まりました。
(株)コミュニティネットはこの公募に参加し、獲得し、高島平団地のコミュニティづくりの一員になりたいと考え、公募に先駆けて活動を開始いたしました。
東京都板橋区にある高島平団地
さて、さっそくですがご報告です。
9月27日(木)に「第1回高島平団地で暮らし続けるしくみをつくる会」を高島平団地内の集会室にて開催しました。
この「つくる会」は、意見交換や学びや楽しみ、議論だけではなく多くの体験などを通して、どのような仕組みをつくれば良いか? どのようなことを整えていけばよいか? を社団法人コミュニティネットワーク協会との連携のもと、参加型でつくり上げていく会です。
初めての会には、団地にお住まいの方から遠くは福井、北海道まで27名もの多くの方々に参加してくださいました。
参加された方たちからは、高島平団地の住み心地の良さが伝えられる一方で、将来に抱える不安や地域活動で取り組まれている内容や課題が多く伝えられ、この新たな取り組みに大きな期待が寄せられていることを実感しました。
不安を抱えている人たちがたくさん集まると、どーんと「場」の空気が重くなりそうですが、熱気に溢れた意見交換となりました。
「場」を分かち合うことで希望の光がかすかに差し込んでくる。その期待感が熱気と明るさを生んだように感じます。
五木寛之さんの「不安の力」という著書にこんなことが書かれていますので、以下に引用してみたいと思います。
—-以下、引用—-
不安の反対語をあえてあげるとすれば「安心」ということになるのでしょうか。(中略)
安心がよくて、不安はわるい。安定が大事で、不安定はよくない。
こんなふうに物事を黒か白かに分けてしまう考えかたを、ぼくはまったく受け入れることができません。(中略)
「心のバランスが崩れているな、と、ふと感じる。
そしてなんとかそのバランスをたて直そうと試みる。
そこにおのずと動きが生まれてきます。生きるということは、結局、命が動いている、ということだと、最近つくづく感じるようになりました。(中略)
不安を敵とみなすか、それをあるがままに友として受け入れるかには大きなちがいがあるはずです。」
—-引用おわり—-
「つくる会」は、まさに「不安から生まれる動きの場」でした。だから熱気に溢れたのだと思います。
この「動き」を継続してみなさんと共に新しい仕組み作りに取り組んで行きたいと思います。