株式会社コミュニティネット

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ダメダメ社長ブログ

2016年04月19日

スタッフは成功モデルで伸び、 社長は失敗から学ぶ

こんにちは、高橋英與です。

なんとか年度末を乗り越えたものの、不安でいっぱいというのが正直な思いです。当社が平成27年度に受託した市町村の地方創生事業の数は10以上、提出する報告書の内容やボリュームに違いはあるものの、自治体が満足できるレベルに達しているかどうか、その議論が交わされています。

もちろんスタッフは手抜きをすることなく、一生懸命に仕事をしてきました。にもかかわらず、成果が出ないこともあります。それはいい加減な仕事をしているからです。

一生懸命に仕事=いい加減な仕事? どういうことですか?

あるスタッフは気色ばみました。自分はこれだけ頑張っているのにあんまりだ、と。しかし、ぼくから言わせれば、「精一杯頑張っているから成果は上がらない」のです。

話が禅問答のようになってしまいました。もう少し具体的に話しましょう。

ぼくはときどきスタッフに「〇〇さんはこれからどうしたいのか?」と問うことがあります。それはたいてい難しい局面に立たされたとき、ある種の決断が求められたときです。そこでスタッフは口籠ってしまう。「本当はこうしたい」という気持ちがあるのに、言葉にするのを躊躇する。なぜか? 自分の思いの実現が難しいことを自分でわかっているのです。だから、ぼくに「どうしたいのか?」と問われても答えられない。そういう場合、ぼくは「こちらが問いかけているのに黙るとは、ぼくを馬鹿にしているのか?」と追い打ちをかけます。それでも返事がなかなかでない。

その理由にはたぶん2つあって、ひとつは「自分にはやりたいことがあるが、困難を乗り越えてやる」という覚悟をもてない、もしくは自分のなかで他の選択肢を設定できていないからでしょう。

このブログでたびたび書いているように、ぼくは物事を進める際に、A案(うまくいく)、B案(まあまあ)、C案(うまくいかない)という3案方式で取り組みます。刻々と変化する状況に対応するためであり、これには想像力が必要です。

先のスタッフが、「与えられた仕事を何とかこなすべく精一杯がんばった」と言った際、ぼくは「“こなす”ことが仕事ですか?」と逆に問いかけました。

もし彼が与えられた仕事に優先順位をつけて、あるものは他のスタッフにまかせ、あるものは自分で担うと分担しておけば、おそらく一人当たりの仕事量は軽減され、それによって成果の質も上がったはずです。

ぼくは自治体から複数の調査事業を請け負うにあたって、すべての報告書を同時進行させるのではなく、どれかひとつのまちをモデルと決めて、それを先行して進めるよう指示しました。先行モデルをつくり上げるのに時間はかかってしまうのですが、それが出来上がると、構造を把握できるので、後の作業のスピードが格段にアップするからです。

ところがスタッフは与えられた仕事を次から次へとこなしていって疲弊していく。その働き方を、ぼくは知的労働ではなく、肉体労働と呼んで、こう言います。

そろそろ肉体労働をやめませんか。

そのためにはスタッフが一度、自分自身のスキルを見直すことが大事なのかもしれません。自分の得意とすることは何かを知り、実行する。すなわち自分自身の成功モデルも一度つくってしまうのです。

はじめは苦労するかもしれませんが、それがいったん確立できれば、他の仕事もスムーズに進むでしょう。自分の得意分野で組織に貢献できれば、自分自身の能力も底上げされるかもしれません。そうすれば仕事が楽しくなるし、会社もスタッフもハッピーというA案になるに違いありません。

ちなみに成功体験が必要なのはあくまでスタッフです。社長のぼくが成功体験に身をゆだねていれば、必ず躓きが生じます。社員は成功体験を積み重ねながら伸びて、社長のぼくは小さな失敗から多くを学ぶ。それが当社の基本です。

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プロフィール

(株)コミュニティネット
代表取締役社長 高橋英輿
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1948年
岩手県花巻市生まれ。
(株)CAOS建築設計勤務の後(株)連空間設計を設立し代表取締役就任、コーポラティブハウスづくりを手がける。
1983年
任意団体生活科学研究所を設立、代表に就任。
現在はNPO生活科学研究所の理事。
1987年
株式会社生活科学研究所を設立し、高齢者住宅や有料老人ホームづくりに本格的に携わる。
1988年
社団法人長寿社会文化協会常務理事事務局長に就任(翌年退任)。
1998年
生活科学運営代表取締役就任。
2001年
(株)生活科学研究所を(株)生活科学運営に一本化。
2003年
社団法人コミュニティネットワーク協会常務理事就任。
2005年
株式会社生活科学運営の経営を若手に移行し名誉顧問となる。
2006年
株式会社コミュニティネット 代表取締役に就任。
社団法人 コミュニティネットワーク協会副理事長就任。
2008年
株式会社生活科学運営 名誉顧問 退任。
2011年
社団法人 コミュニティネットワーク協会 副理事長 退任。
2012年
~ 現在に至る

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